アルミ断熱カーテンとは?一般的な断熱カーテンとの違い・効果・メリットデメリットを解説

アルミサッシ 解説

夏の強い日差しや冬の底冷え、電気代対策として注目されているのが「アルミ断熱カーテン」ですが、店頭やネット通販では「断熱カーテン」「遮熱カーテン」「アルミ断熱カーテン」など似たような商品があって、何がどう違うのか分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

アルミ断熱カーテンの仕組みや一般的な断熱カーテンとの違い、期待できる効果、メリット・デメリットまで、アルミニウムの素材特性を踏まえて詳しく解説します。

アルミ断熱カーテンとは

アルミ断熱カーテンとは、生地の裏面にアルミを蒸着させたフィルムを織り込んだり、アルミ箔をラミネート・プリントしたりすることで、高い断熱・遮熱性能を持たせたカーテンのことです。

表からは通常のカーテンと変わらない見た目をしていますが、裏地にアルミの薄膜が施されている点が特徴です。

金属であるアルミニウムには、光や熱線(赤外線)を高い割合で反射する性質があります。三協アルミの解説によると、よく磨かれたアルミニウムは赤外線や紫外線、熱線を反射しやすく、純度が高いほどこの性質は優れ、純度99.8%以上のアルミニウムは放射エネルギーの90%以上を反射するとされています。この反射性能をカーテンの裏地に応用したものが、アルミ断熱カーテンです。

一般的な断熱カーテンとの違い

「断熱カーテン」と一括りにされることが多いですが、仕組みで見るとアルミタイプとそれ以外のタイプには違いがあります。

一般的な断熱カーテンの仕組み

一般的な断熱カーテンは、糸を高密度に織り込んで生地そのものを厚くしたり、パイル状の起毛生地で空気の層を作ったりすることで、窓とカーテンの間の熱の移動を抑える方式が主流です。生地の重みや厚みによって窓との隙間からの空気の流出入を減らし、断熱層をつくるイメージです。

アルミ断熱カーテンの仕組み

アルミ断熱カーテンは、裏地のアルミ層が熱線そのものを反射することで断熱・遮熱効果を発揮します。生地の厚みだけに頼るのではなく、金属特有の「熱を跳ね返す」性質を利用している点が、一般的な断熱カーテンとの大きな違いです。そのため薄手の生地でも比較的高い遮熱効果を得やすく、夏場の窓からの侵入熱を大きくカットできる製品もあります。

なお、遮熱カーテンとして販売されている商品の多くは、裏面に直接太陽光が当たることで効果を発揮する構造になっているため、一般的な掛け方とは逆に、アルミ側の生地を窓ガラス側、レースなどを室内側にして使用するのが基本とされています。

アルミ断熱カーテンの効果

遮熱効果(夏場の暑さ対策)

窓は熱の出入りが特に大きい部分です。環境省が公開する資料では、夏の冷房時に外から室内へ侵入する熱の約7割は窓などの開口部からとされています。アルミ蒸着生地を使った製品では、太陽光による室温上昇をカットする効果を謳う商品もあり、表面温度で数℃単位の差が生まれるとするデータも見られます。

保温効果(冬場の寒さ対策)

冬場は、暖房で温めた室内の熱が窓から逃げていきます。同じく環境省の資料では、冬の暖房時に室内の熱の約6割が開口部から外へ逃げているとされています。アルミ断熱カーテンはこの熱の流出を抑え、暖房で温めた室内の暖かさを保持しやすくする効果が期待できます。

遮光・UVカット効果

アルミ蒸着フィルムは光もよく反射するため、遮光性の高い製品が多いのも特徴です。商品によっては遮光率がほぼ100%に近いものもあり、紫外線による家具や床の日焼け防止にもつながります。

アルミ断熱カーテンのメリット

薄手でも高い遮熱・遮光性能が期待できる

金属の反射特性を利用するため、生地を極端に厚くしなくても効果を発揮しやすい

冷暖房効率の向上による省エネ・節電効果

窓からの熱の出入りを抑えることで、エアコンの設定温度を調整しなくても快適さを保ちやすくなる

結露対策への効果が期待できる

熱の出入りを抑えることで窓周辺の温度差が緩和され、結露の発生を抑える効果を期待する製品もある

UVカットによる家具・床の日焼け防止

紫外線を反射することで、フローリングやソファなどの劣化を抑えられる

既存のカーテンに後付けできる商品もある

裏地ライナーとして今使っているカーテンの内側に取り付けるだけで、断熱・遮熱機能を追加できるタイプもある

アルミ断熱カーテンのデメリット

見た目や質感の選択肢が限られやすい

アルミ蒸着生地は光沢感が出やすく、デザインやカラーバリエーションが一般的な布地カーテンより少ない傾向がある

正しい掛け方をしないと効果が下がる

アルミ面を窓側に向けて使う必要がある製品が多く、通常のカーテンと同じ感覚で掛けると効果を十分に発揮できない場合がある

素材によっては静電気が起きやすい

化学繊維とアルミ蒸着フィルムの組み合わせによっては、乾燥する季節に静電気を帯びやすいものもある

洗濯やお手入れに注意が必要な製品がある

アルミ蒸着面の劣化を避けるため、洗濯表示の確認や陰干しなど、通常の布カーテンより取り扱いに気を配る必要がある製品も存在する

経年でアルミ層の光沢や性能が落ちることがある

紫外線や摩擦により蒸着面が劣化すると、反射性能や見た目の光沢が徐々に低下する可能性がある

アルミ断熱カーテンを選ぶときのポイント

アルミ断熱カーテンは、夏の遮熱を優先したいのか、冬の保温を優先したいのか、あるいは両方をバランスよく求めるのかによって適した製品が変わります。すでに使っているカーテンを活かしたい場合は、裏地ライナータイプを検討するのも一つの方法です。窓のサイズに対してカーテンの丈や幅に余裕を持たせ、隙間から熱が逃げにくいようにすることも、断熱効果を高めるうえで重要なポイントです。

参照・引用元

一般社団法人 日本アルミニウム協会「アルミニウムとは」(アルミニウムの反射性・放射エネルギー反射率について)

一般社団法人 日本アルミニウム協会「3. 物理的性質」

三協アルミ「アルミの基礎知識/アルミの不思議:アルミニウムの特性」

日本軽金属株式会社「反射性に優れる|高純度アルミの特長」

環境省 COOL CHOICE「窓の断熱リフォームから、暮らしの脱炭素を始めよう」(窓からの熱の出入りに関するデータ、出典:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター)

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