アルミ圧延品の現在の納入価格を知る方法はあるの?

アルミ板 解説

アルミニウム圧延品の納入価格は、主として次の要因で決まっています。

(A)地金価格

アルミニウムの原材料価格で、LME(ロンドン金属取引所)の相場など国際的な市場価格に基づいて変動しています。

(B)加工賃(ロールマージン)

原材料を板に圧延したり、押出形材に圧延加工する費用のことで、製造コストやエネルギーコスト、人件費、物流コストなどが含まれています。

アルミ圧延製品の販売価格は、基本的にこの「(A)地金価格+(B)加工賃」で決まります

アルミ圧延品販売価格=(A)地金価格+(B)加工賃

最新の地金価格情報を入手するには、LME(ロンドン金属取引所(London Metal Exchange))の公式ウェブサイトや金融情報提供サイトで現在のアルミニウム価格を確認することが必要になります。為替レートも価格に影響を与えるため、最新の為替情報を確認することも必要です。

加工賃に関しては、各圧延メーカーや供給者によって異なるので、具体的な納入価格を知るには、直接取引先やメーカーに問い合わせることが確実です。最新の価格情報や見積もりを提供してくれます。

日本アルミニウム協会などの業界団体や専門のニュースサイトでは、市場動向や値段に関する最新情報が提供されていることがあります。日本アルミニウム協会や産業新聞などのウェブサイトを定期的にチェックすることで、市場のトレンドや価格動向を把握することができます。

なお、アルミニウム圧延品の価格は、原材料費だけでなく、需給バランスやエネルギーコスト、物流費など多くの要因によって変動します。そのため、最新の情報を入手し、取引先と綿密にコミュニケーションを取ることが重要です。

*ロンドン金属取引所(London Metal Exchange)について

LMEは世界最大の非鉄金属専門の先物取引所として知られています。

(LMEの仕組み)

LMEは、金属の生産者やストックする人、取引する人、消費者をつなぐ役割を果たしています。LMEの相場は、非鉄金属相場の世界的な指標として、投資家やトレーダーなどに参考されています。LMEの相場によって、アルミ地金のベースとなる価格が決められるため、価格は日々変動します。

(LMEのアルミ相場)

LMEのアルミ相場は、国際市場の価格動向、供給と需要、生産コスト、輸送費、為替レートなど複数の要因によって決定されます。LMEのアルミ在庫は、毎週火曜日と金曜日に発表されます。

(LMEの他の金属)

LMEでは、銅、鉛、スズ、亜鉛、ニッケル、アルミ合金なども上場されています。

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