アルミホイルの表裏はどっち?光沢のある面とくっつくつや消し面がある

アルミホイル 解説

アルミホイル(アルミ箔)には表裏はなく、光沢のある面とつや消しの面がありますが、どちらでも使えます

アルミホイルは2枚のアルミを重ねて、のばして製造(圧延)されています。

製造の時に、のばすローラーに接している面に光沢ができて、重ねているのでアルミ同士が重なって接している面がつや消しになります。どちらも使えます

アルミホイルの表と裏

アルミホイルの原料は、アルミの薄い板です。その板を延ばして製造します。上下のロールに挟んで薄く延ばします。これを圧延と言います。

さらにアルミを2枚重ねて、さらに延ばしていきます。最後に2枚重ねたアルミをはがして完成します。

アルミホイルの裏表と言われている光沢のあるツルツルした面とつや消しのマットな面ができるのはこのためです。

アルミニウムの性能としてはアルミホイルに裏表はありません。どちらが表でどちらが裏というわけではありません。どちらの面を使っても大丈夫です。

マットな面は、製造過程で目に見えない凹凸ができるので表面積がツルツルの面よりも広くなっています。

マットな艶消し面は、少しだけ食品などがくっつきやすいといわれています。お料理をする場合は、ツルツルの面に食品をのせると、少しだけくっつきにくくていいかもしれません。

アルミホイルの圧延製造

もう少し詳しく説明します。

アルミホイルは効率よく製造するために、薄いアルミ箔を二枚重ねにしてローラーとローラーで挟んで伸ばして薄く仕上げる(圧延する)ことによって製造されます。

その工程でローラーに当たっていた面はピカピカの光沢面となってアルミとアルミが重なっていた面はつや消しのマット面となります。

アルミホイルは、薄いアルミ箔を二枚重ねにしてローラーで挟んで伸ばして薄く圧延して製造されます。

圧延は、平行に設置された一対のローラーを回転させて、その間にアルミニウムの塊であるスラブを通すことで薄くして加工します。

製造過程でローラーに触れた部分は光沢があってピカピカになります。アルミとアルミが重なっていた面はつや消しのマット面になります。

アルミ箔

アルミ箔の用途

裏表が使えるアルミホイル、アルミ箔は、こんな使い方がされています。

アルミ箔は、ヨーロッパで発祥して日本では昭和初期にドイツから圧延設備が輸入されて製造が開始されました。

最初は、チョコレートやたばこの包装に使われて、その後コンデンサ用などさまざまな用途に使われるようになりました。

アルミの塊を高温で加熱して圧延機で薄く伸ばす圧延加工で製造します。圧延機は複数のローラーが備わっていてアルミを繰り返し通すことで厚さを調整することができます。

この工程でアルミホイルや薄い板、シートなどを製造して、飲料缶や自動車部品、建材などの製品になります。

アルミニウムを厚さ0.2mm~0.006mmまで圧延で薄く伸ばしたものをアルミ箔と言い、JIS(日本工業規格)で規定されています。

アルミ箔は、単体で使用される場合と、フィルムや紙と貼り合わせされて使用される場合とがあります。

用途はいろいろあって、食料品(製菓、酪農用など)、日用品(家庭用ホイル、うどん容器)、電気(各種コンデンサ用)などがあります。

アルミ箔は、純度が比較的高いアルミニウムを使用しており、無味、無臭で無害です。そのため、食料品、薬品などの包装材としてよく使われています。

アルミ箔は、鉄の約3倍と熱を良く伝えます。光や熱をよく反射する特徴があるので床暖房、冷凍器具なおに利用されています。

アルミ箔には、印刷、着色、エンボス加工を簡単かつ自由に施すことができます。また、他の材料との貼り合わせるラミネート加工が簡単にできます。

アルミ箔は、紫外線、赤外線を通さず、水分やガスの非通気性にも優れているので食品などの包装材料として使用されています。

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