アルミ缶で熊対策ができるの?

解説

全国でクマの被害が相次いでいますが、熊対策としては、ペットボトルのパコパコ音が有効とのことです。ペットボトル以外では有名なのは、「クマ鈴」「自転車のベル」などがあります。

10月30日付けの毎日新聞からの引用です。

全国でクマの被害が相次いでいることを受け、文部科学省は30日、環境省と連名で、クマ被害から子どもたちを守るため、学校や登下校中の安全確保を求める事務連絡を全国の教育委員会などに通知した。クマが嫌う音を出せる空のペットボトルを携行するなど、北海道や東北で採用されている。

そこで、アルミ缶もペットボトルと同じ音がでるので有効かと思いましたが、アルミ缶の場合、音を出すために一度凹ましてしまうとそれきりになってしまい、何度も音を出すことができません。むしろ、中身のにおいが残っているとクマを引き寄せる原因になります。

クマは嗅覚が非常に優れているため、食べ物のにおいに誘われてやってきます。食べ物や生ごみなどの管理を徹底することが最も重要です。熊はアルコールを好むという話もあります。缶ビールの缶はやはりダメですね。そういう意味では、ペットボトルも中身をきれいに洗っておく必要がありますね!熊対策とアルミ缶の取り扱いも調べましたので簡単にまとめておきます。

熊対策の有効な音を出す携行品

クマ対策で一番利用されているのが音を出す携行品です。携行品には次のものがあります。

熊鈴

複数の音色を使い分けると効果的です。消音機能付きのものもあります。

ホーン

大音量で広範囲に音を届けられます。ただし、既に突進してきている熊には効果が限定的です。

電子ホイッスル

大音量で自分の存在を知らせるのに役立ちます。

アルミ缶の正しい扱い方

熊対策でアルミ缶は使えないとしても、山へはアルミ缶を持って行くことも多いと思います。注意点をまとめておきます。

残飯は必ず持ち帰ります。

飲み残しや食べ物のかすをつけたままのアルミ缶は、絶対に放置せず、密閉できる容器に入れて持ち帰りましょう。クマは残飯もお目当てです。

キャンプ場ではしっかり管理する

キャンプ場では、食品やごみを車の中や頑丈なコンテナボックス(ベアキャニスター)に保管しましょう。テントの中に置くのは危険です。

ごみは指定の場所に

指定された場所にクマ対策用の頑丈なごみ箱がある場合は、利用方法に従って必ずそこに入れましょう。

その他の有効なクマ対策

一般的なクマ対策もまとめて書いておきます。参考になさってください。

クマよけ鈴

登山やハイキング中は、クマよけ鈴を携帯して音を出し、クマに人間がいることを知らせましょう。

クマ撃退スプレー

クマに遭遇してしまった場合の最終手段として、クマ撃退スプレー(唐辛子成分のカプサイシンを含む)が有効です。すぐに使えるよう、常に携帯しておきましょう。1000円台から売っています。

ラジオ

携帯ラジオをつけて歩くことも、音でクマを遠ざける効果があります。

忌避剤

クマが嫌がるにおいのする忌避剤を散布するのも一つの方法です。熊は、優れた嗅覚を持っており、3キロ離れた場所からでも臭いを嗅ぎ分けるらしいです。

例えば、カプサイシン・木酢液などで強力な刺激臭を発生させる市販のものが売っています。刺激臭を嗅いだ熊は、「体が燃えてしまう」様な感覚になるとか。

単独行動を避ける

できるだけひとりで行動することを避けて複数人で行動することで、クマとの遭遇リスクを減らすことができます。

事前の情報収集

入山する前に、クマの目撃情報を確認し、危険な場所を把握しておきましょう。

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