「鼻が詰まったとき、アルミホイルを使うと楽になるらしい」というSNSや口コミで、そんな話を見かけたことはありませんか?都市伝説のような気もしますが、どうして「効く」と感じる人がいるのか?アルミニウムの性質と人体の反応という点から、詳しく解説します。
基本的にはアルミホイルに鼻詰まりを治す効果はないと考えられていますが、冷刺激・心理効果・感覚の錯覚によって「楽になった」と感じることはあるようです。アルミは金属素材ですあり、医療素材ではありません。
鼻詰まりが“治る”科学的根拠はない
ただし「楽になったと感じる理由」は説明できるようです。
アルミホイルに鼻詰まりを治療する医学的効果は確認されていませんが、一時的に「楽になった」と感じる可能性はあります。人間の感覚とアルミの物理特性を考えると、ある程度説明がつきます。
アルミホイルとは何をする素材なのか
アルミホイル(アルミニウム箔)は、次のような特性を持つ素材です。
熱伝導率が非常に高い
アルミは熱を素早く伝える金属で、皮膚に触れると「冷たく」感じやすくなります。
光・赤外線を反射する
体から放出される熱(遠赤外線)を反射するので、体への接触の仕方によっては、保温にも、逆に冷却にも働きます。
非磁性・非薬効素材
アルミは、薬のような生理活性作用はありませんし、イオンや電気的な治療効果も基本的にはありません。アルミは「感覚に影響を与える素材」ではありますが、治療の素材ではありません。

なぜ「鼻詰まりが楽になった」と感じるのか
冷却刺激による知覚の変化
鼻の周辺や頬、足の裏などにアルミホイルを当てると、冷刺激が三叉神経などを刺激して、鼻の「詰まっている感覚」が相対的に弱まります。痛み止めで別の刺激を与えるのと同じ原理というわけです。
自律神経への間接的な影響
鼻詰まりは、血管拡張や粘膜のむくみが原因で起こるそうですが、冷刺激や「何かをしている」という安心感により、副交感神経の過剰な働きが一時的に落ち着くことで、結果として「通った感じ」がすることがあるというわけです。これはプラセボ効果(心理的効果)の一種とのこと。
プラセボとは、本物の薬と見分けがつかないが有効成分が入っておらず臨床試験に使用するためのもので、日本語で「偽薬(ぎやく)」とも訳されます。
注意が鼻から逸れる(感覚の錯覚)
人間の脳は、触覚・冷覚・圧迫感などが強いと内部の不快感を相対的に弱く感じるので、「鼻は詰まっているが、気にならなくなった」という現象になりようです。
アルミホイル鼻詰まり対処法
ネットで見かける方法には、次のようなものがあります。
足の裏にアルミホイルを巻く
鼻と足裏の神経反射を期待する説ですが、医学的根拠はありません。冷刺激によるリラックス効果が主な効果です。
鼻の横や頬に当てる
冷却による感覚変化が起きやすいことを利用しますが、長時間は皮膚トラブルの原因となることもあります。
本当に鼻詰まりを改善したいなら
原則、お医者さんに相談してください。
科学的に有効とされている方法は、蒸気吸入、生理食塩水での鼻洗浄、加湿、医師処方の点鼻薬などがあります。
特にアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の場合であれば、アルミホイルでは根本改善はできません。
また、アルミは長時間巻き続けると蒸れて肌を痛める可能性があります。違和感を感じたらすぐに外してください。もちろん、アルミニウムに対してアレルギーがある方は絶対に行わないでください。



コメント