アルミの地金などの価格(相場)を決めるのはロンドン金属取引所で決まることが多くなっています。アメリカ大統領選でトランプが当選してアルミ地金価格が高くなりましたが、それについて解説します。
ロンドン金属取引所とは
ロンドン金属取引所、LME(London Metal Exchange)は、1877年に設立された取引所で、世界最大の非鉄金属専門の先物取引所です。銅、鉛、スズ、亜鉛、アルミニウム、ニッケル、アルミなどが上場されています。取引方法は、LMEの立会場で行われるリング取引と、立会場外で行われるカーブ取引や電子取引があります。

LMEがどうしてアルミの価格を決める?
LME(ロンドン金属取引所)の価格がアルミの値段としてよく使われるのは、次のとおりです。
世界基準価格
LMEはアルミなどの非鉄金属の国際的な基準価格となっていて世界中の取引や契約で使われています。国際取引や貿易ではLME価格が基準となっています。
取引量が多い
LMEは世界最大の金属取引所で取引量が世界一です。LMEの価格は市場の需給を反映しやすく、信頼性の高い指標となっています。
リアルタイム価格
LMEはリアルタイムで価格を更新して世界中で使われています。現物取引や先物取引などのLMEの価格は、市場動向や需給バランスに最新の価格情報を反映しています。
アルミの価格が決まる要因
LME(ロンドン金属取引所)などで取引されるアルミ価格は、ドル相場と密接に関係しています。
取引通貨が米ドル
LMEなどの国際的な金属取引は米ドル建てで行われていますのでドル相場が変動すると、同じアルミ価格でも各国の通貨価値が影響を受けてアルミ価格も変動します。
国際的なアルミ価格は米ドルの為替レートと密接に連動していて、ドルの強弱がアルミ価格の上下に大きな影響を与えます。今回のアメリカ大統領選でトランプが当選して円安となったためにアルミの価格が一時的に上がったというわけです。
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