ホームセンターやネット通販で、アルミテープが小口で販売されていますが、ガムテープや養生テープと違って、用途と使い方がわかりづらいと思いますので、詳しく解説します。
アルミテープとは
アルミテープとは、アルミニウム材を圧延したアルミ箔のテープのことです。金属箔のテープの一種です。裏面に接着剤を塗布して粘着テープとしたものが一般的になります。
アルミニウムは、融点が660℃ですから表面のアルミ部分は高温に耐えますが、一般的なアルミテープは裏面の粘着剤にアクリル系樹脂を使用していますので耐熱温度は70~90℃程度しかありません。
ガムテープのような粘着テープは、紫外線、水、酸素などが透過して、接着剤が化学変化や溶剤の揮発によって劣化して接着力が失われます。
アルミテープは透過性が低くて経年劣化に強いために、結露が避けられない空調ダクトのシーリングや接合に使用されています。その他、水周りや屋外用の工事・補修材として使われています。
- アルミテープの特長は次のとおりです。
- アルミ箔は、防湿効果があります
- アルミ箔は、熱線を反射したり、熱を伝えることができます

アルミテープの仕様
表面のアルミに耐熱性があることから高温環境用の製品もあります。用途に応じて接着剤にはいろいろあるので剥離紙がある製品とない製品の両方が流通しています。
強度上の理由から、0.1ミリ~厚手のものは0.2ミリ程度と、一般に市販されている食品などのアルミホイルよりは厚くなっています。
幅は梱包用テープと同じく50ミリか75ミリのものが多く流通しています。保護材あるいは光沢材としてある程度の面積を覆って貼り付ける使い方も多くみられて細幅の製品はあまりありません。値段は比較的高額な場合が多く、同じ幅と長さのガムテープの価格の数倍から十倍になりますが、1本、2本などの小口で販売されています。
仕上げ外観に合わせて、ツヤあり、ツヤなしがあります。粘着剤の種類により、使用温度範囲が広がり、高温耐久性の高いタイプもあります。
空調ダクト、保温・保冷管の目地シールや、熱源近くでの金属部材の目地シール、家電、熱源部品の固定・放熱用などに使用されます。
アルミテープの用途
アルミテープは、補修やダクトの継ぎ目を密封するのによく使われます。
遮音や断熱の用途などでも優れた効果があります。冬場に暖房効率を高めたい場合や、騒音を抑えたい場合で使うことができます。用途に合ったテープを選ぶことで、より効果的に使うことができます。
アルミテープは透過性がなくて経年劣化に強いために、結露が避けられない空調ダクトのシーリングや接合にも使われています。
その他、水周りや屋外用の工事や補修材として使われる場合もあります。一般的にテープ類の中では耐熱性があるので高温環境用の製品もあります
用途などによって接着剤にはいろいろありますし剥離紙がある製品とない製品があります。
一般的なアルミ箔・銅箔粘着テープは、テープ表面の金属部分は通電しますが、粘着面は導電しません。
表面のみの導電性は確保できますが、テープを貼られた材料との導電性はありません。
アルミテープチューン
アルミテープチューンは車の性能を引き出すために車のボディやパーツにアルミテープを貼る方法です。
トヨタなどの方法で車の静電気を抑えてスムーズな空気の流れをつくり、車の走行を安定させます。
アルミテープは車のボディやエンジン周辺のパーツ保護にもなります。耐熱性が高いのでエンジンの熱や排気ガスによるダメージからパーツを守るために使われます。
家の修理や補強
家の修理などにもアルミテープは使われます。壁のひび割れ補修や、雨漏り修繕に使われることがあります。
隙間風を防ぐための補修にも使われます。
断熱および防水
アルミテープは、断熱材としても利用されます。屋根裏や窓周りに使うことで外部からの熱を遮断して室内の温度を保ちます。
防水効果もあるので水漏れを防ぐための補修に使われます。
アルミテープの使用法
アルミテープは、補修や遮音、断熱、継ぎ目密封などに使うことができます。
- 使い方の注意点は次のとおりです
- 貼る前に修理箇所を綺麗にして乾燥させます
- テープを端から少しずつ貼って空気が入らないようにします
- 全体を均一に圧着するようにします
- 重ね貼りをする場合は、重なる部分をしっかりと押さえて隙間ができないようにします
- 貼り直しすると接着力が低くなるので新しいアルミテープを使います
- 高温になるところや電気絶縁用などの場所は貼らないようにします
- アルミで手を切ることもあるので手袋を使用します
- はがす場合は下地を破損したり、のり残りすることがあります
アルミテープは、ガムテープなど多くの粘着テープに比べて劣化しにくいという特徴があります。アルミ箔を使用しているため、紫外線や水、空気が通さないためです。
アルミテープを車に貼る
アルミテープチューンでテープを貼る場所は、前後のバンパーやフロントガラスなどがあります。貼る場所の汚れを取って必要なサイズに切ったアルミテープを貼り付けます。
エンジン周辺や排気管など、熱を持つ場所でも使用できます。
家の修理などに使う
窓やドアの隙間に貼って隙間風を防ぐことができます。壁や屋根の修理にもアルミテープは使われて防水効果で、雨漏りを防ぐこともできます。
空調ダクトや排気ダクトの隙間を密閉して空気漏れを防いでエネルギー効率を改善できます。
配管やダクトの接続部分や劣化している場所に貼り付けて補修ができます。
台風や大雨などで雨漏りが発生した場合、被害が大きくならないように応急処置に使うこともできます。
アルミテープを貼って屋根や外壁のヒビ割れなどをふさぐことができます。
雨漏りの修理をするには雨漏りの浸入口を特定することが必要です。特定する方法はては、目視ですることになります。雨水の浸入口となる場所は、隙間があるところです。
- 主な雨水浸入経路は次のとおりです。
- シーリングの割れ
- 屋根材・壁材の割れ
- サッシ枠の隙間
- 壁材の隙間
雨の浸入経路が汚れていたり、濡れていたりするとアルミテープが密着しません。汚れを落とすためには、水洗いや雑巾などでふき取ります。
大事なポイントは濡れた部分をしっかりと乾燥させることです。
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