ネコやイヌなどペットはアルミホイルが嫌いなの?あぶないの?

解説

かわいい家族の犬や猫ですが、ペットは好奇心が旺盛なので、想像もつかないような危険があることがあります。家庭によくあるアルミホイル(飴やチョコをつつみんであったり、薬をつつんであるものなども含めて)が、犬や猫にとってどのような影響があるのか、誤って口にしてしまった場合の対処法について詳しく解説します。

猫や犬はアルミホイルが嫌いなの?

多くの猫や犬がアルミホイルを嫌がるといわれています。これは、アルミホイルの独特の感触と音が原因だと考えられています。

猫の場合

猫は足の裏の肉球が非常に敏感です。アルミホイルのガサガサとした感触や、上を歩くたびに出るクシャクシャという音を不快に感じる猫が多いようです。

そのため、入ってほしくない場所にアルミホイルを敷いて、猫よけとして利用する人もいます。

犬の場合

犬も同様に、アルミホイルの音や感触に驚いたり、警戒したりすることがあります。

聴覚がとても優れている犬にとって、アルミホイルの音は大きく響いて、不快に感じることがあるようですが、猫ほど嫌うわけではなく、中には興味を示して遊ぼうとする犬もいます。

アルミホイル

ペットにアルミホイルは危険?

アルミホイルそのものは、多くの動物にとって毒性はありませんが、安全というわけでもありません。

誤飲の危険性

特に危険なのは、ペットがアルミホイルを噛み砕いて飲み込んでしまうことです。特に、食べ物の匂いがついたアルミホイルは、ペットの食欲を刺激して、誤飲のリスクを高めます。

口内や消化管の損傷

噛み砕かれたアルミホイルは、鋭利な破片となることがあります。これが口の中や食道、胃、腸などの消化管を傷つける可能性があります。

消化管の閉塞

大きな塊で飲み込んでしまった場合、消化管に詰まって閉塞を引き起こす危険性があります。これは非常に危険な状態で、緊急の手術が必要になることもあります。

ペットが食べたらどうなるの?

ペットがアルミホイルを食べてしまったら、少量であれば便と一緒に排出されることもありますが、飲み込んで次の症状がでたら注意が必要です。

元気がない、食欲不振
嘔吐、下痢
腹痛(お腹を触られるのを嫌がる)
排便がない、または便に血が混じる
咳き込む、えずく(喉に引っかかっている場合)

これらの症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。勝手な判断で様子を見るのは危険です。獣医師に、いつ、どのくらいの量のアルミホイルを食べたのか、可能な限り詳しく伝えましょう。

ビニールやプラスチックは?

アルミホイルと同じく、家庭内でペットにとって危険となる可能性のあるものにビニールやプラスチックがあります。

ビニール

ビニール袋や食品包装に使われているビニールは、誤って飲み込んでしまうと窒息の危険がありますし、消化管に詰まって閉塞を引き起こす可能性もあります。

お菓子の袋などは食べ物の匂いがついているため、ペットが興味を持ちやすいです。

プラスチック

おもちゃや日用品に使われているプラスチックも、噛み砕いて飲み込んでしまうと、アルミホイルと同じく、消化管の損傷や閉塞のリスクがあります。

硬いプラスチックの破片は、もっと危ないです。

予防策

ペットがアルミホイル、ビニール、プラスチックなどを誤飲しないように、次の点に注意しましょう。

ペットに届く場所に置かない。食品の残りカスがついたアルミホイルやビニール袋、プラスチック製品は、ペットの手の届かない場所に保管しましょう。

ゴミはしっかり密閉します。ゴミ箱は蓋付きのものを使用し、ペットが開けられないように工夫しましょう。

しつけをしましょう。ダメなどの基本的なことを教えて、危険なものに近づかないようにしつけましょう。

安全なおもちゃを与えましょう。噛むことが好きなペットには、安全で丈夫な素材で作られたおもちゃを与えましょう。

ペットの安全を守るためには、飼い主さんの注意と配慮が必要になります。万が一の時には、慌てずに動物病院を受診して適切な処置を受けるようにしましょう。

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