インフルエンザワクチンにアルミニウム!?意外な真実!

解説

「インフルエンザワクチンにアルミニウムが入っている」ときくと、えっ!と思う人も多いと思います。入ってると聞いて、驚いたので記事にしました。

金属が体に入って大丈夫なの?と感じる方も多いと思いますが、アルミニウムは長年にわたって世界中のワクチンに使われているらしいです。

なぜワクチンにアルミが入っているの?

ワクチンには「抗原」と呼ばれる病原体の一部が入っていますが、これだけでは免疫反応が十分に起こらないことがあります。そこで「アジュバント(免疫補助剤)」という成分を使います。このアジュバントの成分にアルミニウム塩が入っています

アルミニウム塩とは、アルミニウムイオンを構成イオンとして含む塩です。代表的なものに塩化アルミニウムや硫酸アルミニウムがあり、制汗剤、化粧品、顔料、食品添加物、医薬品など、様々な用途に利用されています。工業用途にも使われています

アルミニウムは、免疫を刺激する“スイッチ”のような役割を果たします。体に抗原を「長く」「適度に」認識させることで、より強く、長持ちする免疫を作ることができるのです。アルミは効き目を良くする目的で使われています。

アルミの粒子は、ワクチンに含まれる抗原(病原体の成分)を吸着して、一種の「貯蔵庫」のように機能して、抗原が体内にゆっくりと放出され、免疫細胞に対する刺激が長時間持続するという仕組みらしいです。

アルミニウムの量はごくわずか

アルミが体に入るとなると不安になりますが、ワクチンに含まれるアルミの量は、ごく微量とのこと。インフルエンザワクチンなどに含まれる量は、数ミリグラム未満らしいです。

これは、私たちが食事や飲料水から日常的に摂取しているアルミニウムの量よりもずっと少ない量とのことです。

人の体はそれらを通常の代謝の中で自然に排出できるので、ワクチンのアルミによる健康リスクは極めて低いとされています。

100年以上使われている

実はアルミニウムアジュバントの歴史は古く、1920年代からずっと、すでにワクチンに使用されています。

ジフテリア、破傷風、B型肝炎、HPV(子宮頸がん)など、世界中で何十億回も投与されてきた実績があります。もしアルミニウムが危険な物質であれば、これほど長く使われ続けることはあり得ません。

世界保健機関(WHO)や米国FDA(食品医薬品局)も、アルミニウムアジュバントの安全性を認めています。

Q&A

まとめをかねてQ&Aをつくりました。参考にしてください。

コメント