アルミホイルには裏表(うらおもて)はありません。どちらの面も使えます。どっちが表とかありません。
アルミホイルは薄いアルミ箔を2枚重ねにして圧延してつくられています。圧延は大きなローラーで伸ばして製造する方法です。そのローラーに当たっている面が光沢面でアルミとアルミが重なっていた面が艶消し面というわけです。
つるつるの面とざらざらの艶消しの面という見た目が違っているだけでアルミの材質や機能に違いはありません。
たしかにアルミホイルは、食材によってはくっつき、ひっつきやすいことがあります。アルミホイルに食べ物を巻いたり、のせたりするとくっつきやすい場合には、アルミホイルをクシャクシャにして食材との接触面を減らすことでくっつきにくくなります。

アルミホイルの裏表
アルミホイルは、箔のロールの表面はピカピカで光沢がありますが、もう片面は光沢がなくて艶消し(マットな面)になっています。
これはアルミ箔の製造工程が関係しています。アルミ箔は、薄いアルミ箔を二枚重ねにしてローラーとローラーで挟んで伸ばして薄く圧延して製造されます。製造過程でローラーに触れた部分は光沢ができて、ピカピカになります。一般的にアルミ板がピカピカしているのもこのためです。
ところがアルミホイルは、アルミ同士を重ねているので、重なった接触していた部分は光沢がなくなって、艶消しのマットな仕上がりになります。
ローラーが当たっていた面はピカピカ、ツヤツヤしていますが、そうでない面には目には見えない凹凸ができるので反射の少ないツヤのない面ができるというわけです。
だから、見た目が違うだけでアルミ箔には裏も表もありません。
くっつく、ひっつく、くっつかない、はがれる
アルミホイルの性能自体はピカピカの光沢面とマットなつや消し面でも、どちらとも大差はありません。
目には見えない凹凸があるかどうかという違いはあります。凹凸があるわけですから、光沢面の方に食材が触れるとくっつきにくいといわれています。
とはいっても、本当にわずかな差ですので、くっつく時は光沢面でもくっつきます。

食べ物別の使い方
包み焼き
包み焼きはピカピカの光沢がある面を外側にします。
熱伝導率の関係で光沢面を内側にするとよく火が通ると言われることもありますが、実際にはほとんど差がありませんが、包み焼きなどの料理では光沢面を外側にすると見た目が綺麗になります。
おにぎり
おにぎりを包む場合ですが、アルミホイルは、おにぎりを衛生的にふっくらとおいしく包むことができます。米に含まれている水分をうまく乾燥させてくれるからといわれています。乾燥することで雑菌の繁殖をおさえて安全性を高めてくれます。
暖かいうちに包むと水分がこもってしまって、湿っぽいおにぎりになってしまいますし、水分が雑菌を増殖して腐りやすくなりますので注意が必要です。
アルミホイルをくしゃくしゃにして凸凹をつくって、お米がアルミホイルにくっつきにくくなります。ピカピカの光沢面を外側にして包むと綺麗でおいしそうに見えます。
餅
光沢面に餅をのせて焼くと、わずかですが、くっつきにくいといわれています。できるだけ、くっつかせないようにするにはアルミホイルをくしゃくしゃにして食材との接触をを少なくさせます。サラダ油などを塗っておくと効果的です。
ホイル焼き
アルミホイルは熱をよく反射する効果があります。加熱したときに食材に火が通りやすくなります。
ホイル焼きを作るときは、つや消し面を表にして、光沢面に食材をのせて調理したほうがよいでしょう。ピカピカの光沢のある方に食品をつつんだりすると熱を反射して火の通りがよくなります。
落し蓋(ぶた)として利用する
落し蓋(ぶた)としてアルミホイルを利用する場合もつや消し面を表にします。光沢面を食品の方向にすると熱が反射して火が通りやすくなりますし、熱を逃がさないようにもなります。
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