アルミホイルで歯が白くなる!?あぶなくないの!?

アルミ箔 解説

最近、ネット上で「アルミホイルで歯が白くなる」といった情報がありますが、手軽に歯を白くできるのでしょうか?安全なのでしょうか?

どうも、「アルミホイルで歯が白くなる」という話は、根拠に乏しくて、健康被害をもたらすリスクがありそうです。詳しく解説します。

どうするの?方法は?

インターネットやSNSでよく見かける「アルミホイルで歯を白くする方法」は、重曹やレモン汁、歯磨き粉などを混ぜたペーストを歯に塗布して、その上からアルミホイルで歯を包んで一定時間放置するという方法のようです。

家庭で手軽にホワイトニングができるとされていますが、科学的根拠や医療的な裏付けはないようです。

歯や歯茎にダメージはないの?

歯や歯茎にダメージが出るリスクが非常に高いようです。

重曹の研磨力

重曹は粒子が粗くて、過度に使用するとエナメル質(歯の表面)を傷つける可能性があります。エナメル質が削れると、象牙質が露出して知覚過敏を引き起こすことがあるらしいです。

重曹やベーキングパウダーは、歯の表面にあるエナメル質を削り取ることで、白く見せる可能性がありますが、これは歯の表面を傷つけているに過ぎないようです。エナメル質は一度削れると元に戻ることはなく、歯のバリア機能を低下させ、知覚過敏を引き起こす原因となります。傷ついたエナメル質は、むしろ汚れがつきやすくなり、将来的に着色しやすくなる可能性もあります。

酸性成分

レモン汁などの酸性成分を混ぜる場合、酸によって歯が溶ける酸蝕症のリスクがあるとのことです。歯の表面はpH5.5以下で脱灰、溶け始めるらしいです。

酸蝕症は、エナメル質を軟化・溶解させ、歯の表面をボロボロにするだけでなく、虫歯になりやすい状態を作り出します。

アルミホイルの粘膜への刺激

アルミホイル自体が直接歯茎や口腔粘膜に当たると、機械的刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

歯医者さんは推奨してるの?

このように歯医者さんは推奨していません。

歯のホワイトニングには、過酸化水素や過酸化尿素などの厚生労働省に認可された薬剤が使われていて、安全性と効果が確認されています。

アルミホイルの民間療法は治療効果が証明されてないし、害があると考えられるため、医療機関では勧められていないようです。アルミホイル自体が体に悪いわけではありません。この使い方に問題があります。

歯医者さんでするホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤を使って、歯の内部の色素を分解することで歯を白くします。これらの薬剤は、歯医師さんによって適切に使用されることで、歯へのダメージを最小限に抑えつつ効果出します。歯の状態を事前に確認して、知覚過敏などの副作用にも対応できるよう準備をしてからされます。

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