アルミホイルを丸めて、キッチンなどの排水口の中に入れるとヌルヌルのヌメリを防止してくれるという話ですが、どうも都市伝説ではなくて、一定の効果と理由があるようです。詳しく解説してます。
アルミホイルで排水口のぬめりやカビを防止する方法
アルミホイルで排水口のぬめりやカビを防止する方法は、とても簡単です。特別な道具は必要ありません。
1.アルミホイルを丸めます。ご家庭にあるアルミホイル(アルミニウム箔)を10cm~20cm程度に適量に切って、軽く丸めてボール状にします。握りこぶし大より小さく、ゴルフボール程度の大きさが目安です。
2.排水口に入れます。丸めたアルミホイルのボールを、キッチンや洗面所の排水口のゴミ受けカゴの中に入れます。
3.交換の目安ですが、効果が薄れてきたと感じたら、新しいアルミホイルのボールと交換してください。通常、数週間~1ヶ月程度で交換が目安となります。

アルミホイルがもたらすぬめり防止の効果
この方法によって、主に排水口のぬめり(バイオフィルム)や黒カビの発生を抑制する効果があります。
ぬめりの抑制
ぬめりの主成分である細菌や微生物の繁殖を強力に防ぎます。これによって、ヌルヌルとした不快な感触や、それに伴う悪臭の発生を大幅に抑えることができます。
カビの予防
排水口周辺に発生しやすい黒カビの生育も抑制します。
手間とコストの削減
洗剤や漂白剤を使う頻度が減って、日々の掃除の手間とコストを削減できます。
効果が出る理由のアルミニウムイオン
丸めたアルミホイルが排水口のぬめりを防止する現象は、アルミニウムの化学的性質を利用したものです。
アルミニウムの酸化と溶出
水回りでアルミホイルを使用すると、水との接触によって、表面のアルミニウムがわずかに酸化して、水酸化アルミニウムとなります。この過程で、水中にごく微量のアルミニウムイオンが溶出します。
水酸化アルミニウムは、通常、水にほとんど溶けない物質ですが、水の流れや摩擦によって非常に微細な粒子として剥がれたり、ごくわずかにイオンとして水に溶け出します。
アルミニウムイオンによる制菌作用
溶け出したアルミニウムイオンが、ぬめりを防止してくれます。ぬめりの原因となる細菌やカビといった微生物は、細胞膜を通して栄養を取り込み、増殖しますが、アルミニウムイオンは、これらの微生物の細胞膜に吸着して、その活動を抑えてくれます。
細胞膜の損傷
アルミニウムイオンが細胞膜の透過性を変化させたり、損傷を与えたりすることで、微生物が正常に機能できなくなります。
酵素の不活性化
アルミは微生物の増殖や代謝に必要な酵素の働きを阻害します。このアルミニウムイオンの作用は、細菌やカビの「殺菌」ではなく、その増殖を抑える制菌作用として働いて、ぬめりの元となるバイオフィルムの形成を阻止します。
アルミホイルを「丸める」重要性
アルミホイルを平らなままではなく、わざわざ丸めることにも理由があります。
表面積の確保ができるからです。丸めることで、水と接触する表面積を大きくて、不規則にすることができます。これにより、アルミニウムイオンの溶出をより効率的に行えます。
また、水の流れによってアルミボールが動くことで、物理的な摩擦が発生して、ぬめりやカビの付着を妨げるとともに、アルミニウムイオンの溶出をさらに促進する効果も期待できます。
アルミホイルは水と反応することで微量のアルミニウムイオンを放出し、それが排水口の微生物の増殖を抑制する「簡易的なイオン性制菌剤」となっています。



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