アルミパイプの規格についてJIS規格・材質別、価格相場と流通量まで詳しく解説

アルミテープ 解説

アルミパイプは、軽量性・耐食性・加工性に優れており、建築資材・機械部品・DIY・車両・設備配管など幅広い分野で使用されていますが、「JIS規格ではどう分類されているのか」「材質による違い」「価格差や流通量の実態」について、アルミパイプのJIS規格、材質・質別(合金系別)の特徴、市場での価格帯・流通量、用途別の選び方を詳しく解説します。

アルミパイプとは?

アルミパイプとは、アルミニウムまたはアルミニウム合金を押出加工で成形した中空の管材です。

主な用途は建築分野では、手すり、フェンス、意匠材など、製造業においてはフレーム、構造材、機械部品など、設備関係では軽量配管、ダクトなどに、車両・輸送機器では、フレーム部材として使われています。

アルミパイプのJIS規格とは

主に関係するJIS規格

アルミパイプは、主に次のJIS規格に基づいて製造・流通しています。

規格番号規格名称主な内容
JIS H 4040アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材最も一般的なアルミパイプ
JIS H 4080アルミニウム及びアルミニウム合金の管精度・品質管理が厳格
JIS H 4000アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条原材料規格

市場で流通する多くのアルミパイプは、JIS H 4040 または JIS H 4080に準拠しています。

JIS H 4040は、押出加工および引抜加工されたアルミニウムやアルミニウム合金の棒・線に関する日本産業規格です。優れた耐食性、溶接性、導電性を有する材料が規定されており、建築、船舶、自動車部品、ファスナーなど幅広い用途に対応した材質(1000~7000系)の機械的特性や組成を定義しています。

アルミの押出と引抜きの違いですが、、加工温度と精度に違いがあります。押出は400~500度の熱間で複雑な形状を高速・安価に成形する手法ですが、引抜きは常温(冷間)で押し出し材を引き伸ばして高い寸法精度と強度、肉薄な形状を実現する手法(精密パイプなど)です。 引き抜きの方が制度が高くつくれますが、工程が多くなりコストがかかります。

アルミパイプの材質(合金系)別の特徴

A6063

窓のサッシなど、最も流通量が多いです。

用途としては、建材や一般構造材に使われていますが、押出性がよく、表面品質も良好、強度は、アルミの材質の中では中程度、アルマイト適性は良いです。

市場の流通量としては全体の6~7割を占めます。

A6061

高強度タイプの位置づけです。用途としては、機械部品・構造材などが多く、強度が高く、耐食性も良好です。固いこともあって、加工性はやや劣ります、価格は6063より高めになります。強度が必要なフレームや産業用途向けです。流通量は6063より少なめになっています。

A5052

耐食性を重視する材質です。用途としては、設備・屋外用途が多く、耐食性が非常によく溶接性も良好ですが、押出性は、6063などより劣ります。

海沿いや屋外設備向けなどに使われることが多いです。パイプとしての流通量は限定的です。

質別

質別は、熱処理記号として、次のようになっています。

記号内容
T5押出後、冷却+人工時効
T6溶体化処理+人工時効(高強度)

T6材は価格が高く、産業用途向けが多く、建材用途ではT5が主流です。

アルミパイプの価格相場

サイズ・肉厚・ロットで変動します(参考目安)

材質価格帯(kg単価)備考
A6063700~1,000円/kg最も安定
A6061900~1,300円/kg高強度
A50521,000~1,400円/kg耐食性

アルミ地金相場の影響を強く受けます。小ロット・切断品は割高になりやすい傾向があります。

用途別|アルミパイプの選び方

用途推奨材質
建築・意匠A6063
フレーム・構造材A6061
屋外・耐食A5052
DIYA6063(規格品)

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