アルミのスパンドレルについて材質や販売価格の相場を解説

解説

アルミのスパンドレルについて、アルミの材質やスパンドレルの製造工程、販売している値段の相場を解説します。

アルミのスパンドレルとは

アルミのスパンドレルは、建物の外壁や天井に設置される装飾パネルの一種です。

主に通気性や美観を目的として使用され、現代的な建築デザインにおいて重要な役割を果たしています。

軽量で耐久性に優れたアルミ素材が採用されることが多く、様々な仕上げや色で提供されます。

アルミのスパンドレルの材質

アルミのスパンドレルに使われる主な材質は次のとおりです。

アルミ合金の6061や6063などの合金が一般的で、この材質は耐食性や加工性が優れています。

アルマイト処理をしています。表面に酸化被膜を形成して耐久性や意匠性を向上させたものがあります。

粉体塗装仕上げカラーのバリエーションを増やしており、耐候性を高めた加工となっているものが多くあります。これらの材質は、軽量ながら十分な強度を持っていて建築資材としての適性が高い点が特徴です。

アルマイト処理

アルマイト処理とは、アルミニウムの表面に酸化アルミニウムの皮膜を形成する表面処理です。

アルミニウムの耐食性や耐摩耗性を高めて、装飾や絶縁性などの機能を付与することができます。

  • アルマイト処理の工程は次のとおりです。
    • アルミニウム製品を硫酸やシュウ酸などの電解液に浸す
    • 製品を治具に固定し、プラス電極をつなぐ
    • 製品と陰極の間で電流を流す
    • 電気分解によってアルミニウムの表面に酸化皮膜が形成される
  • アルマイト処理のメリットは次のとおりです。
    • 耐食性、耐摩耗性、絶縁性、熱伝導率などが向上する
    • 硬度が増す
    • 染料で着色できる

アルマイト処理には、白アルマイト、黒アルマイト、つや消しアルマイトなど、色や仕上げによってさまざまな種類があります。

アルミのスパンドレルの素材の製造工程

押出成形

原材料となるアルミインゴットを加熱し、特定の形状に押し出します。

アルミ押出とは、アルミ合金を高温で押し出して、複雑な形状のアルミ形材を製造する加工方法です。

(1)円柱状のアルミ合金(ビレット)を400~500℃に加熱する
(2)ビレットを押出機で強い圧力をかけて、ダイス穴から押し出す
(3)押出材を熱処理して強度を増す?
(4)表面処理(アルマイト、電解着色など)を行う
(5)切断・成形で押出されたアルミを必要なサイズや形状に加工します。

アルミのスパンドレルの組み立て

(1)取り付けフレームの準備で建物の壁面や天井にアルミフレームを設置。
(2)スパンドレルの取り付け、パネルをフレームに取り付け、必要に応じて固定具を使用。
(3)仕上げ調整では隙間や位置を確認し、調整を行います。

アルミのスパンドレルの価格の相場

アルミスパンドレルの価格は、材質や仕上げ、サイズにより異なります。これらは一般的な価格帯の目安です。

無塗装のアルミスパンドレル: 1平方メートルあたり2,000~3,500円くらい。
アルマイト処理済み: 1平方メートルあたり3,500~5,500円くらい。
粉体塗装仕上げ: 1平方メートルあたり5,000~8,000円くらい。

ただし、オーダーメイドや特殊仕様の場合、価格は大幅に変動することがあります。また、建設会社や建材会社からの注文生産がほとんどで、少量、小口の注文はほどんどありません。

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